異常な食欲

私が摂食障害を自覚したのは小学6年生、12歳の時でした。

 

もともと食欲は旺盛でしたが、6年生になってから食べても食べても食欲がおさまらなくて、お腹が苦しくなるまで食べ続けるようになりました。

お昼の給食は必ずおかわりをして、2人分は食べていたと思います。

 

3食では足りなくて、お小遣いで駄菓子や菓子パンなどのおやつも買っていました。

毎月のお小遣いはほとんど全額、おやつに費やしていました。

だんだんそれでも足りなくなってきて、お年玉貯金もおやつ代に使うようになり、あっという間に手持ちのお金がなくなりました。

 

自分でおやつが買えなくなって、自宅に買い置きしてある来客用のお菓子やお中元、お歳暮などの頂き物をこっそり盗んで食べるようになりました。

それ以外にもご飯やパンなど、普段の食事の消費量も格段に増えていました。

 

すぐに母が異変に気付きました。

私は、どうしてそんなに食べるのかと問い詰められましたが、食べていないと嘘をつきました。

母は嘘をついた私を叱りました。

当時、何と言われたのかは忘れてしまいましたが、すごい剣幕で怒られたのだけは覚えています。

 

それで、もうこんなに食べるのはやめようと思ったのですが、食欲は抑えられませんでした。

また怒られると分かっていても、もっともっと食べたくて、お菓子に伸びる手を止められませんでした。

何でこんなに食べたくなるのか分からなくて、食欲をコントロールできない自分が情けなくて、惨めに思えました。